Works Way Pt. I – What the hell is Works Applications

相変わらず更新は滞りがちですが、今日は書きます。
受験中にMBAブログとかを見てると
結構この時期更新が滞っているな〜と思ってたんですけど、
実際に自分がこの時期を経験してみて滞る理由がわかった気がします。笑
起きていることがブログに書く程のことじゃないものか、
逆にとても書けないようなものなので必然的に書かなくなるのですね。
後者は書けるタイミングが来たらぜひシェアしたいなと思います。

さて、昨日4年ちょっと勤めていたワークスアプリケーションズという会社を
辞めました。

ボクの知る限りではワークスからトップMBAに行く人行った人は
ワークス出身者を含めてもボク以外に2人しか知らないので、
MBA志向の人にとって
ワークスに入るというのはあまりメジャーな選択肢ではないんだと思いますが、
振り返ってみると自分としてはキャリアの一番初めにこの会社を経験できたことは
相当ラッキーだったと思うので、ワークスってどういう会社なのか
MBA行く人の視点から書いてみようと思います。

ワークスアプリケーションズは一言でいうとベンチャーです。
多分そこが他の多くのトップMBAの方々が在籍されている日本企業と
圧倒的に違う点だと思います。
社員数こそ現在は3000人に到達しようとしていますが、
規模とか関係なくベンチャーです。

ベンチャーポイントその1:ベストプラクティスは、ない 笑

仕事を始める段階でどうやったらその仕事ができるかわかっていることは
基本的にないです。笑
新人だろうが誰だろうが基本的に仕事は前例がないものなので
どうやったらその仕事ができるかは誰も知りません。
自分で考えるしかないです。

ベンチャーポイントその2:リソースは、ない 笑

基本的に稟議は通らないです 笑
お金を出せば簡単に効率的に仕事が出来そうなものでも
稟議は基本通らないし、通らない前提で仕事をします。
自分で工夫するしかないです。

ベンチャーポイントその3:失敗して困ることは、ない 笑

そういう状況なので、失敗するのが普通です。笑
ただ、失敗してもあまり困りません。
もちろん少し怒られはしますが、それだけです。
評価制度が特殊で、無理そうなことをして大成功した人だけが評価され、
残り(無理そうなことをして失敗した人も
無難なことをして無難な成果をあげた人も)は
みんなほぼ同じ評価です。なのでフルスイングしたもん勝ちです。

ベンチャーポイントその4:やらなきゃいけない仕事は、あり過ぎて逆にない 笑

例えば既に製品が98%できている状態で残り2%の仕事を振られた時に
「その仕事は嫌です。この仕事の方が面白いのでこの仕事をします」
というと会社はとっても困ると思うのですが、
何せ製品はまだせいぜい20%くらいしかできていないので
残り80%の中から自分のやりたい2%が選べます。笑
そして仮にその80%の中に自分のやりたい2%がなくて、
全く予定になかった2%を勝手に自分で作って選んだとしても
特に問題ありません。
20%も22%もほぼ一緒ですから。笑

ということで、
書いてみると見方によってブラック企業と言われても仕方ないのかな〜
という気もしますが、 笑
一方でワークスは「働きがいのある会社」上位の常連でもあります。
これは、ワークスがとてもクセの強い会社で
合う人、合わない人がはっきりしているからだと思います。

あなたは解けるとわかっている問題を
解き続けたいですか?

この質問にYesと答える人はたぶんワークスには合わないです。
教育、研修の充実した、先輩から手厚い指導を受けれる会社に入る方が
幸せになれる気がします。ワークスは代表陣のキャラが濃く、
そこに魅かれて上記質問にYesと答えるであろう人なのに入社してしまった人も
何人か知っていますが、結構苦戦している気がします。

逆に「解けるとわかっているならわざわざ自分がその問題を解く必要はない、
解けるかわからない問題だからこそ自分が解く意味がある」
と思える人はワークスを結構楽しめる気がします。

解けるかわからない問題を解くことが好きか

基本的には採用も突き詰めるとそこを見ている気がしますし、
組織としてもそれを前提に動くので、
マネジメント方針も多分他の多くの会社からは奇怪に見えると思います。

普通は、どんな仕事でもその仕事を成功させることが第一のゴールなので、

仕事ができるように新人が出来ると思えるレベルの仕事を振る。
仕事のやり方は混乱を招かないようにきめ細やかに指示を出す。
進捗を徹底的に管理し、リスク要因を減らす。

というようなマネージメント手法が一般的だと思うのですが、
ワークスでは

新人になるべく難しい問題をやらせてあげる。
やり方はなるべく指示しない。本人に考えさせる。
ギリギリの本当にやばいタイミングで「できませんでした」が出たら
マネージャーがそこから入ってなんとかする。
それでも万が一できなかったら上が責任を取る。

という方針が一般的です。

若手は普通に難しい問題をやるので大変ですが、
マネージャーは、若手が解決できなかった場合に
その難しい問題を超短期間で解決しなければいけないのでもっと大変です。
そしてそれもできなかったときに怒られるのは上の人です。

難しい問題はマネージャーが初めからやって、
若手はその問題の一部を的確な指示を与えてもらいながらやるという方が
成功率は圧倒的に上がるのに、なぜそうしないのかと言うと
ワークスにとってはビジネスが成功するかどうかは結構どうでもよくて
如何に個人の問題解決能力(解いたことのない問題を解決する力)を育てるか
の方が大事だからです。

たぶんビジネスをマジメにやっている人たちからすると
それはとっても不自然で気持ちの悪いことで、
「もっとできることからやらせて着実に成長させるべき」とか
「もっと効率的に利潤を追求するべき」とか言いたくなると思います。笑

一つ目については、最初の
「解けるとわかっている問題を解き続けたいか」に帰結します。
一つ一つ積み上げていって何かのスペシャリストになりたい場合は
あまりワークスはフィットしないと思います。
逆に、未見の問いに取り組み続けたいというような人には
とってもフィットする気がします。

二つ目については、ファウンダーCEOの非上場企業において
そのビジネスをどうしたいかはファウンダーの勝手なので
ファウンダーがやりたいことをやっていて、
それに賛同する人が、好きでその会社で働いているのであれば
別にそれでいいんだと思います 笑

ワークスのファウンダーは
日本企業の情報投資効率を世界レベルに引き上げるというゴールを
優秀な人材が興奮できる方法で実現したいそうで、
そのゴールへ最短距離で行くことも
そのゴールへ向かうにあたり利潤を最大化することも
たぶんあまり興味がないです。笑

そのゴールを達成するにあたり、なるべく社員が興奮できる方法を担保する、
その制約下で可能な限り利潤を追求する。

そんな順番な気がします。

たぶん一部上場企業のようなステークホルダーがたくさんいる会社は
そんなめちゃくちゃなことはできないと思うので
ファウンダーが経営陣だからこそ、
ワークスはこういう状態でいられる気がします。

また、上場していないファウンダーCEOの会社でも多くの場合
経営陣がこういう風にしたいからと言って
こんなめちゃくちゃなことをしていると普通潰れます 笑
世の中は甘くないので、同じことを効率的に行う競合が現れた時点で
こんなめちゃくちゃなことをしていると競争に負けるからです。

ワークスも創業以来一貫していろんなところから潰れる潰れる言われていますが、
今のところ生き残っていますし、笑
少なくとももうしばらくは生き残り続ける気がします。

これはワークスのビジネスモデルが
多少の非効率では揺るがないような競争優位を持っているからです。

ワークスは
ERPの日本市場をグローバルニッチと捉えて、
日本市場に特化したニッチャー戦略を実行に移した最初の企業で
システムの業務網羅率を競争の土俵にしたので
後続に同じことするを企業が現れても先行者優位(作り始めた時期が早いので
同じ速度で開発を進めると後続に業務網羅率で負けることはありえない)で
勝てます。

ということで少なくとも業界に次のパラダイムシフトが起きるまでは
結構生き残るんじゃないかな〜と思うのですが、
そんな細かい話はどうでもよくて 笑

要するに、ワークスアプリケーションズという会社は
ベンチャーで、よくわかんない問題を解くのが好きな人たちが集まっていて
色々めちゃくちゃだけどもう少しは生き残るであろう
たぶん行動規範が伝統的な日本企業とかけ離れている会社
なんだと思います。

こんな会社が一社くらい日本にあってもいいと思うし、
こんな会社が日本にもあることを
MBAトップスクールの世界の優秀な人たちが知ってもいいと思います。

…で、ボクがどういうつもりでこの会社に入って、
結局よかったのか悪かったのかとかは
長くなってしまったので次回にまわします。笑