さて、実に5ヶ月ぶりでしょうか?
文章は書かないともっともっと下手になっていくので
久しぶりに書いてみます。
ボクは未だに一緒に遊んでる仲間の大部分がUCLAのクラスメートだったり、彼らから就職相談も色々受けたりするので、わりとMBA卒業後の一般的なキャリアの状況についてよく知ってる立場な気がします。
みんなでよく話すのが、「学校がよく宣伝しているようなキラキラサクセスストーリーは実はマジョリティではないかもしれない」というほぼ事実に等しい説なのですが 笑
今日はその辺について僕の周りを見た感じの卒業後一年で起きている現象をお伝えしてみます。
Congratulations! You won the lottery… of what?
結論から言うと卒業後大体6ヶ月目くらいから一年目くらいまでの期間のjob satisfactionは平均するとぶっちゃけ結構低い気がします 笑
肌感覚では7、8割の人たちが「仕事辞めたい」と考えてて、結構転職活動をしてる気がします。
ということで「そうか!MBAを卒業すると不幸になるのか!じゃあMBAに行かない我輩の方が賢いな。クハハハハ負け組共め」という結論にしてしまうと、巷に出回っているMBAに行ったことのない人の書いた浅いアンチMBA記事と同じになってしまうので 笑
なんでそんなことが起きてるのかをもうちょっと掘り下げてみようと思います。
アメリカでのMBA新卒の就職活動は、アメリカ人外国人問わず、キャリアチェンジをするほとんどの人にとって厳しいです。そしてほとんどの人は学生ローンを組んで学校に通っているので、その返済は就職活動を行う上で結構なプレッシャーです。また、卒業時点での内定率や卒業後3ヶ月での内定率が学校のランキングに大きな影響を与えるので、学校のキャリアセンターも大部分の人が卒業前に就職先が決まるようにプログラムをデザインし、その下に学生にアドバイスをします。
そういった背景があるので、MBA在学中、特に2年次は就職先を決めるプレッシャーが非常に強く、オファーをもらったタイミングで就職先を確定させるモチベーションが非常に高いです。
MBA就活で一番初めに決まるのはオンキャンパスリクルーティングといって、会社が学校に直接訪問し面接を行い、多くの場合その場で内定を出す、もしくは最終ラウンド通過者を決定しその後1、2週間で最終ラウンドを経て内定を出す採用プロセスです。多くの場合大企業が参加していて2年生の11月、12月に内定を出します。ここで鍵なのは卒業は半年以上先なので、オンキャンパスリクルーティングができるのは、「半年先のプロジェクトはわかんないけど大体毎年このくらい人が必要になるからバルクでボーンと採っちゃえー」という会社か半年先のプロジェクトがわかってる会社です。
前者は日本の新卒採用に若干近い気もしますが、卒業後具体的にどんな仕事をするのかは運です 笑
そして一般的に面白い仕事というのは難易度が高く高度な専門性を要することが多いので、運任せでバルクで採ったMBAを充てがうよりも、しっかりとスキルを見て抜群にできる人をその人が必要なタイミングで採用しがちなので、バルク採用のMBAにはハズレくじが用意されてることの方が多い印象です。
逆に後者は半年以上先が読める会社の半年以上先が読めるプロジェクトなので、すでに安定モードに入った守り系のプロジェクトが多い気がします。そういう会社に「わしゃあテック企業のイノベーションに命をかけるんや〜」と入ってしまうと、制度と政治でがんじがらめなことが多く、思うように動けず苦しいという事態に陥りやすいです。
ということで、最重要事項はワークライフバランスです、とかじゃない限りオンキャンパスリクルーティングはかなりの博打で、そういう人からよくキャリア相談を受けます。
でも同じようにキャリア相談を依頼してくる人の中にはオフキャンパスリクルーティングで卒業後の仕事を見つけた人もいます。
先に書いたようにMBAの就職活動は早期に決着をつけるよう、かなりのプレッシャーがかかります。なので、卒業後も仕事を探してるという状態は超不安定で、自分はダメ人間なんじゃないかと思ったり、このまま一生ニートなんじゃないかと思ったり、精神的にもダメージは大きく、ヘタするとオンキャンパス以上に一刻も早く就職先を決めたい気持ちになります。ボクもこのpathを体験しましたが、支えてくれる仲間がいなかったら乗り切ることは絶対に無理でした 笑
という状態での就職活動なので、オファーを出してくれたところに即サインして行くプレッシャーがとっても高いです。「この仕事をすることで自分が幸せになるか」よりも、とにかく受かるか、そして生活できるかが最優先事項になりがちです。なのでそういう会社に就職して働き始めた頃はとにかく仕事があることに嬉しい気持ちが強いのですが、しばらくして「あれ?やりたいことと違うぞ?これはやればやるほど幸せから遠ざかっていくぞ?」と思い始めることが往々にして起きるんだと思います。
ということでMBA就活、キャリアチェンジをするなら、そもそも難しいのに加えて出来た先に待ってるものが結構な確率で幸せじゃないという、なかなかの無理ゲーです。
Make a lemonade of it
じゃあMBA卒業後の就職で思い描いていた通りの楽しい仕事に就けなかった人たちはそれで終わりなのかというと、そうでもありません。
そういう人たちは卒業後半年〜1年目くらいからクラスメートに話を聞き始め、転職活動を始めます。キャリアチェンジの際はその仕事をしたことがなかった人も、実際にその仕事をして何が好きで何が嫌いかわかって、かつ実際にその仕事での経験もあるので、今回の転職活動はMBA新卒の就活よりもスムーズにいっている人が多い印象です。最近はクラスメートから嬉しいニュースを聞く機会も多いです。
そういうクラスメートはこれから幸せになりそうな予感がとってもしますが、また来年くらいに僕がまだ生き残ってたら実際どうなのか結果をレポートしてみようと思います。笑
You love gamble huh? Here’s another one!
さて、僕を含めた外国人にはもう一つ博打が待っています。
そう、労働VISAの抽選です。
毎年4月に抽選があるので卒業前の3月以前に就職先が決まっている人はその年とOPTを利用した翌年の2回、4月以降に就職が決まった人は翌年の1回、抽選に参加することができます。
この抽選の素敵なところは、自由と平等の国アメリカで行われるので、純粋に抽選というところです。笑
どんなに名の通った有名優良企業に勤めてようが名もない小さなスタートアップに勤めてようが、自分がその会社にとっていかにかけがえのない存在だろうが、バルクで採用されたうちの一人だろうが、当選確率は一緒です。そして今年の当選確率は50%弱でした。
つまり1回しか受けれなかった人は半分が外れ、2回受けた人も4人に1人の確率で外れます。
外れたらどうなるか、というと基本的には国外強制送還です。会社の対応は何個かあって、海外の他のブランチに配属してLビザで翌年戻らせる、海外ブランチに正式採用(帰国を前提としない、採用も独立プロセスが多い)、解雇というのが多いです。もう一度大学に入ってF-1ビザを取得しつつCPTか何かを使って同じ会社で働き続けるという裏技を使ってる人もいます。他にもエッジの効いた裏技を使おうとしてる人もいますが、その辺はナレッジが貯まったらまた別途シェアするかもです。
ということで6、7、8月は僕ら外国人にとっては結構ドラマな月で、送別会とかが結構ありました。この辺は努力ではなんともならないので、なかなかエグいと思います。
そして、じゃあ運良くVISAに当選した人はどうかというと、H1-Bは雇用に紐付いているので転職が結構難しいですし、解雇されたらそのタイミングでVISAが失効します。
Having said that, unicorn surely exists
ということでMBA就活でのキャリアチェンジを一言で表すと、無理ゲーです 笑
ですが、そんな中でもボク含めMBA就活で初めから夢だった仕事に就けてる人は少なからずいますし、そういう人たちのしてる仕事内容は、少なくともその人たちにとっては結構アツいです。
僕個人のケースで言うと、大部分運だったのは間違いないですが、それでも1年目の夏にインターンしてそこで自分のしたい仕事と自分の現状のギャップを思い知れたのが大きかった気もします。それがあったからこそ2年目でMBAのカリキュラムを可能な限り無視して本当に必要で足りてないスキルを学ぶことにフォーカスできた気がします。そういった意味でも特にキャリアチェンジをする人は、MBA新卒で就職する前にその仕事を実際に体験しておくことは、「その仕事を本当にしたいのか」や「その仕事をするのに十分な能力があるのか」を知るのにかなり大事なんじゃないかなーと思ったりしてます。
「MBA就活」っていう言葉と若干矛盾してる気もしますが、MBAという看板に依存しないで、MBAの枠を外しても世の中のほとんどの人は持っていないけど世界に強く求められてるスキルを自分で持っていれば/磨いていればそういう仕事に就けるチャンスは大きいと思います。
“Why” is a big question
ということで、外国人としてMBAを卒業してそのままアメリカで仕事をしていくのは結構マッチョなことなのですが、「なんでそこまでしてそうしたいか」は結構大事な質問な気がします。
別にテストに出るわけではないので答えは自分で納得さえできれば別に何でもいいと思うのですが、答えを持ててないと、もしかしたらアメリカにいない方が幸せになれるかもしれないのに無理してアメリカに残ってるという事態になりかねない気もします。本質的にはアメリカに残るか残らないかよりも、どうやったら自分が楽しく生活できるかの方が大事なので。
ちなみにボクの場合は「自分がアツいと思ったことにチャレンジしないまま、できたかどうかわからないで生活してる方がつらいから」と「クラスメート達と離れるのは悲しすぎるから」というMBAのエッセイに書いたらまずどこにも受からないであろう理由だったりします 笑
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ということで、久しぶりのわりに気の向くままに長々と書いてしまいました 笑
でも同じようなことを非日本人の人たちからキャリア相談で質問されまくってるので、似たような悩みを持つ方や、MBA卒業したらどういう世界が待ってるんだろうと思ってる方も日本人の中にいる気がしたので、ツラツラと書いてみました。笑
では!