one small step -Overture

さて、延々と色々書き続けていましたが、ようやく最後です。
アメリカのMBAインターン就活、ホントに大変でした。
結果としては30社程応募して、面接に進めたのが3社、
オファーをもらえたのはたったの1社でした。

興味深かったのは、必ずしも倍率/人気の低い会社から面接が来たわけではなく、
自分が本当に行きたいと思った会社からしか面接が来なかったことです。
(事実面接が来た3社は倍率的には自分の受けた中で上位5社に入っていました)

なのでもしかしたら、簡単か/できそうかにフォーカスするよりも
やりたいか、面白そうかにフォーカスする方が
アメリカでのMBAインターン獲得の近道なのかもしれません。

まぁでも世界中から集まった超優秀な人達とガチンコで戦って
300倍くらいの倍率を突破して、
シリコンバレーの人気企業からオファーをもらうという経験は
相当自分の自信に繋がりました。

正直、みんながやってみんなができるとは思いませんし、
ボク自身もう一回同じ事をやっても、
同じ結果が出せるかはわかりませんが、
人生に一度でもこんなにスリリングな挑戦の舞台に立たせてもらえたことは
本当に幸運だと思いますし、多くの人に支えてもらえたからだと思います。
まぁ本当の挑戦は卒業後フルタイムで仕事を始めてからなので
偉そうなことを言っているわりに
まだまだ全くスタートラインにすら立ててはいないのですが 笑

また、超イノベーティブな会社達から面接を受けて行く中で、
そういった世界はMBAというだけで通用する程あまいものではないことを
再認識させられました。
MBAでは純粋なビジネス職の経験しかない人達に対して
エンジニアやITコンサルのような技術よりの経験を持っている人達を
テックバックグラウンドと言ってもてはやしますが、
上記のような会社で
本気でイノベーションを起こそうとしている世界の人達と話してみて
やはりPhdくらいの専門性があって初めて
バックグラウンドとして活かせるレベルになるということが
明確にわかりました。

MBAで一般的に言われているテックバックグラウンドというのは、
彼らにとってはせいぜい
「ボクはテック業界に興味がありますよー」という
サイン程度にしかなりません。

ボクのインターンをさせてもらうチームも、
ボク以外のチームメンバーである
エンジニア達やデータサイエンティスト達は
全員Phdレベルの学位を持っているっぽいです。

直属の上司は
「プロダクトマネージャは必ずしも専門知識は必要ないよ」
とは言ってくれていますが、
明らかに自分のチームと製品の根幹にある技術の話をするためには
一定の知識レベル以上は持っておく必要が当たり前にあると思います。
事実、その上司も関連分野でPhd持ってますし。

ザックもソーテルで焼き肉を食べてる時に
「多くの人はボクが[某超人気企業]で
プロダクトマネージャのフルタイムに就けたのは
運良く夏に[某人気企業]でインターンできたからだと思ってるみたいだけど、
インターンしている最中に、
家に帰ってからプログラミングを独学で勉強をして
学校のプロジェクトでやっている新規ビジネスのECサイトを
バックエンド含めて全て自分で作成したとか、
その裏でMBA+αの努力をしてることに気付いている人はあまりいないんだよね」
と言っていました。

はっきり言ってアメリカではMBAはコモディティなので、
アメリカの第一線で仕事をしたいのであれば
MBA+αの専門性は必要だと思います。

ボクも残り一年をかけて「TechのわかるMBA」から脱却して
「MBA的なマネジメントもわかる特定のテクノロジーのエキスパート」
になろうと思っています。

そのためにこのインターンは
自分のエキスパートとなる分野をData Scienceにフォーカスするきっかけを
与えてくれたと思いますし、
春学期もそこに専門性を身につけるために
MBAの外で学ぶ機会をなるべく多くとろうかな〜と考えていたりします。

まぁでもなんにせよ、インターン就活は終わりました。笑
フルタイムへのオファーがなければ秋以降再度就活をすることになりますが、
仮にそうなったとしてもきっとなんとかなるでしょう。笑
このインターンを経験することでボクの市場価値も結構高められると思います。

これからはようやくボクが周りを助ける番です。
現段階でもまだUCLAの全体の6割はMBAインターンの就職活動中なので
まずは彼らの中で助ける事ができそうな人達を助けようと思います。
そして秋以降は新しく入るclass of 2016を。

ザックにも「合格者イベントには行きな。」と言われているので
4月に行われる合格者イベントには顔を出して
面白そうな新入生を見つけようと思っています。笑
去年も2年生のエミリーやアシュリー、ガレットは来てくれてたし
ザックに初めて会ったのも合格者イベントだったし、
それがあったからみんなここまで助けてくれたんだと思いますし。

最後にザックがACTの最後にチームに送ってくれたメッセージを紹介します。
こうやってUCLAの助け合う文化は次の代へ受け継がれて行くんだと思います。

(Although ACT is over,) I am not going anywhere and I am more than willing to offer guidance going forward.  Never hesitate to reach out – and that includes after I graduate.

I ask of each of you:

Next year, whether it be as an ACT Coach, a guest speaker in other ACT teams, or simply a second-year doing an informational or mock interview – do not forget the help and guidance you received and please continue to help pay-it-forward.  There will be times when you are busy and you get an email from a first-year asking for a favor.  Please don’t ignore it 🙂

《以下、拙訳》

(ACTは終わってしまったけど)ボクはどこに行くわけでもないし
これからも喜んで先のアドバイスをしていくつもりだよ。
ためらうことなくコンタクトしてくれたらいい。
それはボクが卒業した後でも同じだ。

ボクからもみんなにお願いをさせてほしい。

来年君たちも、ACTグループのコーチとして、
他のACTグループのゲストスピーカーとして、
もしくはインフォメーショナルやモックインタビューをする2年生として
一年生と関わることになるだろう。
それがどんな形であれ、君たちが受けたサポートを忘れちゃいけない。
恩送りの文化を絶やさないでほしい。
本当に忙しい時に一年生から助けを求められることもあると思う。
そんな時でもどうか無視はしないであげて。 🙂

one small step -FAQ Pt.III

アメリカでのMBAインターン就活、FAQ答え長くなり過ぎちゃったから
3つに分けますスペシャル、よく聞かれる質問第三位です。

今までの流れはこんな感じです。
第一弾はこちら(全体の流れと経緯)
第二弾はこちら(MBA入学までにやったこと)
第三弾はこちら(秋学期にやったこと)
第四弾はこちら(冬休み/冬学期にやったこと)

さて第三位、

アメリカでの就活で大事な事は何ですか?

とてもよい質問だと思います!
大きく分けて3つあると思います。

  1. 結局、最終的には運だと思います。
    アメリカで就活しているほとんどのMBA生は人生を賭けて就活してるので
    綿密に戦略を練って死ぬ程努力するくらいは当然みんなしますよね。
    なので努力を差別化要因にするのは相当難しいと思います。
    そういえば、かの有名なブルース・ヘンダーソン大先生も
    企業経営について同じようなことを仰られてましたよね。

    企業経営において戦略は非常に重要である。
    しかし最重要ではない。 最も重要なのは「」である。

    ブルース・ヘンダーソン

    ボクのケースで言うと、

    • たまたまレジュメにSQLっていうキーワードがあったために
      世界一革新的な企業から面接に呼ばれた 笑
    • 内定濃厚と思われてた企業の面接でボクの前に、
      一緒に週末に面接の特訓をしたやつと、
      同じプロジェクトに同じロールで関わっていたやつがいて
      彼らと面接での答えが似過ぎていたため1stラウンド敗退 笑
      (その会社のその職種には上記二人のみが内定 笑)
    • インターンポジション持ってない風だった面接官の
      仕事内容がアツ過ぎたので「ボクももっとレベルが上がったら、
      人生のどこかのフェイズでそういうことに挑戦したいんすよねー」
      とか言いながら色々質問してたら、その面接官を直属の上司として
      その人のチームのインターンのオファーを出してくれた 笑

    等々、色々運に左右されました。
    運や巡り合わせを直接計画することはできないのですが、
    運を最大限享受できるように行動する事は大事だと思います。
    …といってもどこぞのパワーストーンやら壷やらを買って
    運気を高めましょうとかそういう話ではなく 笑
    Planned Happenstance Theoryとかを実践しましょうと言う感じです。
    (古賀さんのブログとかもそれの具体例としてわかりやすいかも)

  2. 経験/スキル

    アメリカの就活は基本、経験/スキルベースなので、
    応募している職種に関連する経験/スキルがない場合、
    どんなに有名/優良企業で働いていて、すごい成果を上げていたとしても
    関係なく落ちます。笑
    身近なところでは、
    グーグル出身のファイナンスバックグラウンドの友達(アメリカ人)が
    テック企業のマーケティングに
    キャリアチェンジしようとしているのですが、
    関係する経験を今までしたことがないため、今のところ就活全滅。
    代わりにファイナンスでの応募を打診されることはあるようですが、
    マーケへのキャリアチェンジのためにMBAに来たので
    それ以外へのポジションへの応募は断り続けているそうです。
    関係する経験がないと
    アカデミックインターン(学期中のインターン)をとるのすら難しい
    と彼は言っていました。
    なので、自分に足りない経験を
    いち早く認識し獲得するというのは超大事です。
    実際ボクも面接で、面接官がレジュメを見て弱そうなところをついて
    「〜な経験ってしたことある?」と聞かれることとかはよくありました。
    それに対して「あー、それなさそうだと思いますよねー…ところがぁ 笑」
    という感じでレジュメの弱みをカバーできる経験をぶっ込めると
    単純に弱みを埋め合わせられるだけでなく、
    「あーこいつはちゃんと自分の頭で考えて行動してるんだな」と
    積極性もアピールすることができ、印象面では大逆転できます 笑
    あとはWhy should I hire you?に対して、経験面から超具体的に説明して
    「というわけで、ボク以上の候補者は
    全米中探しても見つからないと思います」
    ということが言えるレベルになっておけば、
    超人気企業の倍率500倍の1枠も
    内定がとれるチャンスが出てくると思います。
    というか、そのレベルになって初めて1.の運が絡んできます。

  3. 助けてもらびりてぃ

    いかに人に助けてもらうかです。
    全員に必要なのかはわかりませんが、
    オリンピック級の経験を持ってなかったボクは、
    周りの助けがなかったらインターンは100%決まりませんでした。
    周りには信じられない程助けてもらっています。
    助けてもらった例を2年生で言うと、
    ACTコーチのザックや、
    ボクがオファーをもらった企業で昨年インターンをしたウィリー。
    自分もフルタイムの就活等で忙しい中、
    秋学期に彼らのインターンの経験の話を聞く時間をとってくれたり、
    レジュメ、カバーレターの添削を何度も何度もしてくれたり、
    超人気企業に行った彼らなので、
    多くの1年生からリクエストが来ている中
    面接のモックに何回も付き合ってくれたり、
    リクルーターと話す機会があるからと言って、
    そこで会話の中でボクの名前を出してくれたり。
    1年生で言うと、
    日系アメリカ人ハジメやラーニングチームメイトのクリスチャン。
    ハジメは秋学期のアメリカの就活良く分かってない時期に
    個人的に色々考える軸やアプローチのヒントをがっつりくれたり、
    クリスチャンは先にコンサルで内定もらって
    選考中だった会社に断りを入れる時に
    「同じチームに超優秀なやつがいるから」ということで
    自分の代わりにボクを推薦してくれたり。
    その他にもいろんな人が本当に色々助けてくれました。
    UCLAはハーバードやスタンフォードのように
    そのブランド力自体でドアを開けるという力は
    あまりないのかもしれませんが、
    そこにいる人達がドアを開けるのを
    信じられないくらい手伝ってくれるので
    その点でドアを開ける力のすごい学校だと思います。
    ただ、そういう協調的な校風のUCLAでも
    全員が全員同じレベルのサポートを
    周りから受けているかというと、そうでもないです。
    ボクが思う、サポートを周りからたくさん受けれる人は
    下記の事をしている気がします。

    • 自ら助けを求める/助けが必要である事を発信する
      助けが必要であることがわからないと彼らも助けようがないです。
    • 助けに対して感謝を表す
      誰も見返りを期待しているわけではないですが、
      少なくともやった事に対して
      ちゃんとありがとうと言ったり感謝を態度で表す人と
      校風なんだからもらって当然と考えている人では、
      片方しか助けられない時に助けたいのはどっちか
      自ずとわかると思います。
    • 自分も周りを全力で助けている
      やっぱり人を助けるのが好きな人を集めている学校なので
      人を助けている人は周りに好かれやすく、
      サポートも得やすい気がします。

ということで、運、経験/スキル、周りに助けてもらうこと
の3つが大事だと思います。

そしてそれらをより多く手に入れるために
早くから動き出したのは正解だったと思うので、
これからMBA留学される方も先手必勝ということで
早めに(というか今から)動き出されるとよいのではないかと思いまーす。

そして複数校から合格されている方は、
学校選びの基準に「自分がどのくらい助けを求める事ができそうか」を
加えてみる事もありかもしれません。

one small step -FAQ Pt. II

アメリカでのMBAインターン就活、FAQ答え長くなり過ぎちゃったから
3つに分けますスペシャル、よく聞かれる質問第二位です。

今までの流れはこんな感じです。
第一弾はこちら(全体の流れと経緯)
第二弾はこちら(MBA入学までにやったこと)
第三弾はこちら(秋学期にやったこと)
第四弾はこちら(冬休み/冬学期にやったこと)

第二位の質問はこちら。

英語はできないとダメですか?

ダメです 笑
アメリカ人向けのMBAインターンをする場合は
基本的に多くがマネジメントポジションなので
コミュニケーション能力は必須です 笑
ですが、できなきゃいけないレベルはネイティブレベルではないです。
特にテック業界では
「優秀な人材は必ずしも英語圏出身とは限らない」
という非常に当たり前な命題を当たり前に信じている会社も結構ある
(というかそもそもファウンダーが非アメリカ人である場合も結構ある)ので
ネイティブレベルに完璧な英語をしゃべれる必要はない会社が多いです。
じゃあどのくらいしゃべれたらいいのかですが、

  • 複雑なアイディア/コンセプトを相手に伝える事が出来る
  • 権威に頼らず人に的確に指示が出せる/お願いができる
  • 人の意見に対して建設的な反対を伝えられる
  • 人に対して的確なフィードバックが与えられる

くらいができたらいいのではないでしょうか。
要するにマネージャの仕事が十分にできる程度の英語力があれば
問題ないと思います。

MBAに行ってる人の指標としては
MBAのアメリカ人だけで構成されてるグループや
自分と同じ文化圏の人が一人もいないグループの両方で
ちゃんとリーダーシップがとれるのであれば問題ないと思います。
英語力のみでどうこうというよりは
自身のコミュニケーション能力やリーダーシップスキルとの兼ね合いで
必要な英語力は変わってくると思います。

MBAにまだ行ってない人の指標としては…そうですねぇ
TOEFLとかで変なテクニックとか使わずに、
純粋な英語力でHBSの足切りを超えられるくらいの
英語力があれば大丈夫なんじゃないでしょうか。
上記のように自身の対人能力で必要なレベルは変わるので
それよりも全然低くても大丈夫な人もいれば、
120点とれてもダメな人もいる気はします。

ちなみにボクはTOEFLはHBSの足切りギリギリでしたが、
就活(というか面接)は英語で結構苦戦しました 笑
でも最終的にはなんとかなったので、
そのくらいあったら意外となんとかなるのではないでしょうか。

あと一応前提のリマインドですが、
あくまでアメリカ人向けのMBAインターンをする場合の話です。
たとえアメリカにある会社でも、日本企業のアメリカ現地法人や
アメリカ企業でも日本での事業開発など、日本カードを切って
日本人が必要な会社に対して日本人としてインターンをする場合等は
要求される英語力の壁はがっつり下がるでしょうし、
例えばMBAとは関係のないエンジニアとしてインターンする場合でも
コミュニケーション能力の重要度が下がるので
必要とされる英語力は下がると思います。

また、英語力は関係ないですが若干関連するトピックとして、
インターナショナルを採らない企業というのも存在します。
法律的に採れないという会社はSpaceXの一社しか知らないのですが、
他にもポリシーとしてインターナショナルを採らないと
言っている会社は何社か知っています。
(某ネットワーク最大手C社とか半導体最大手I社とか。注:2014年冬時点)
ぶっちゃけると多くの場合そういった会社は人気企業で応募者が多いので、
「いちいち応募者を全部見るのはめんどくさいから
インターナショナルはダメっていうポリシーにして
一律インターナショナルを切っちゃえー」
と切っているケースも結構あります。笑
そういう会社は公式な採用方法から応募すると
市民権、グリーンカード等を持っていない場合、その時点で落ちます。
コネをうまく使うとそういう会社でもインターン/入社可能らしいです。
そういう会社でもエンジニアとかはがんがんインターナショナル採ってますし。
ボクもそういう会社に一社、
クラスメイトが推薦してくれたおかげで面接まで進めそうになりましたが
面接の日程をアレンジしている時点で他社から内定が出たので
お断りをしてしまいました。
ので受けてたらどうなったのかはわからないです。笑
ボクはまだ周りで実際コネをうまく使って
上記のような企業からオファーをもらった人は
日本人以外でも直接会ったことはないです。

英語に関しては、English 101English 101 Pt. IIで色々書いているので
(英語力上達の参考になる気はあまりしませんが 笑)
読んでみてもよいかもしれません。
英語力は可変要素なので、出来ないとか言ってないで上達しましょうということを
(厳しめに)書いたつもりです 笑

ということで良く聞かれる質問第二弾でしたー!